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1月 9, 2024の投稿を表示しています

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2024年が始まったところで、主力商材でもあり問い合わせの多いKUALIS CYCLESについて幾つかのお話を。 1. 使用基準のパイプについて 自転車パイプメーカーなどから市販されている、いわゆるメインチューブのダブルバテッド管の厚さは T0.9/0.7/0.9mm あたりが一般的です。 一方KUALIS で使用しているメインチューブは、厚さが1.1~1.15mm のストレートゲージ(厚みが均一なパイプ)です。市販されているバテッド管と比較して+20~25% の剛性を保持しています。 この厚めのストレートパイプを使って、個人個人に合わせて工房内でバテッド加工(中央部分を薄く削る加工)を施します。 *用途により0.65~0.80までの4種類の厚さで加工 バテッド加工することにより軽量化をしているわけですが、パイプの両端は厚いままの状態です。要するにフレームの捻れ/ 応力が発生するジョイント部分はより高い剛性を保ったままで軽量化できるわけです。 例えば、市販メーカーのバテッド管/ 外径41mm, t0.9/0.7/0.9 に対して、KUALIS のバテッド管は外径38mm というようにワンサイズ小さいもので同等の剛性を保持したパイプを製作できます。 これは何を意味するかと言いますと、より様々な剛性値の異なるパイプを作れるということです。すなわちそれは、より多くのサイクリストが求めるライドクオリティーに対しての対応幅が広がるフレーム作りができるということです。 このバテッド加工はメインチューブ(TT, ST, DT) で行います。 リア (CS, SS) に関しては行いません(特に必要なし)。その理由は次のポイントに関係します。 2. 走行状況によるフレームにかかるストレス値。 *TT (トップチューブ), ST (シートチューブ), DT (ダウンチューブ), CS (チェーンステー), SS (シートステー) について。BB, HTは含まず。 Frame stress distribution for road bike -Constant speed condition(巡航時) TT – 37%, ST – 28%, DT – 19%, CS – 8.5%, SS – 7.5% -Climbing condition(クライミング時) TT – 11.5