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先の事

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 9月に入り、暑さも少し落ち着いてきたような。

先日、TIP STAR DOME CHIBAで行われたアワーレコードを見てきました。

聞きなれない名前ですが、大元は千葉競輪場を改修したもの。

500mの屋外バンクだったのが250mの木製バンクに変わっています。

改修前は何度も走ったことがありますが、屋外で風の影響が大きいなど

天候の影響も大きくタイム計測に難儀した記憶があります。

新しい会場はご覧の通り豪華な仕様。

競技の特性、周りのサポートや天候に左右されないインドアの会場の準備、計測機器等々、
全て揃えるのが難しいためか、あまり日本では馴染がありません。
海外ではプロの選手が現役、引退後問わずに挑戦している分野であり、当然世界記録もあります。
今回は管理会社の株式会社JPF、そしてRAPHAのサポートで実現しました。
挑戦したのは中里仁。フルタイムワーカーながらロード、トラックそしてシクロクロスで
全日本クラスの大会で好成績を残しています。
私も何度かシクロクロスのピットマンとしてサポートをしてきました。

1周回1周回、淡々とペースを守り、タイムを刻んでいきます。
聞こえてくるのは、走路を通過するタイヤの走行音、時折聞こえる息遣いのみ。

250mバンクはストレートが短く、コーナーの傾斜がとてもキツく、ちょっとした
コース取りでコンマ何秒、そして体力が削られます。
走行後のコメントでは、コーナーでの重力のかかりがキツく
疲労の蓄積するスピードが早かったとの事。
実際にやってみないとわからないものです。

長く、厳しく、それでいて短く感じた1時間の挑戦が終了。
記録は47.750kmh。国内の記録はプロの選手の出した52kmほど。

調整する期間やより良い機材により左右されるようですが、久しぶりに
刺激を受ける走りを見させていただきました。

中里くん曰く、アマチュア、フルタイムワーカーの自分が挑戦することで
一つの指標が出来る。老若男女問わず挑戦する様々な選手が出てくること、
知識、トレーニングが共有されるようになり競技の活性化に繋がればとの事でした。


...&BICYCLE

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